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Une sensation de disparition
今日も今まで通りみんなで過ごせると思ってた。
……その時までは
……その時までは
(……零、まだ依頼から帰ってきてないのかな?)
6組に顔を出した時にはいなかったから、そう判断した。
この武蔵坂学園なら至って普通だから。
報告書の確認をしようと教室に向かうのも、殆ど日課のようなもの。
廊下ですれ違う友人達に挨拶をするのもいつも通り。
(あれ?報告書が提出されてる…)
ここに来る途中にすれ違ったのだろうか。この広大な学園ならありうる事だ。
……その時はきっと、"あの可能性"を考えたくなかったのだろう。無意識だろうが、意識的であろうが…
「え…っ?」
手にした報告書を見た時はそれしか言えなかった。
一般人は救出出来てる、成功してる。
六六六人衆序列502番、静井は撤退してる
……でも、その時の報告内容が
なんで、静井は撤退した?
ーー戦況が悪くなったから。
じゃあ、なんで戦況が悪くなったの?
ーー圧倒的に強い人がいたから。
その圧倒的に強い人は誰?
--闇堕ちした灼滅者。
じゃあ、その灼滅者は……
……誰?
「……れ、い……零…っ!!」
そこに書かれている名と、脳内に残る顔と名前が一致した途端、身体がカタカタと震えた。
足に力が入らなくて、視界が回って、その場にへたり込むしかなかった。
ほら、きっと嘘だよ…だって、今日はエイプリルフールだから…
今にも零が来て、嘘だって言ってくれ、る…
お願い、誰か…これは、嘘だと言って。夢だと言って…そうじゃないと…
「っ、ぅ…ああぁぁぁぁっ…!!」
零っ、零…っ!なんで、どうして!!
おかえりって言うの待ってたのに、ただいまって言ってくれるって約束したのに
直ぐに戻るからって…
泣くしか出来なかった。涙しか零れなくて。
感情が入り混じって、悲しいのか、死ななくて良かったと安心してるのか、寂しいのか、悔しいのか、もう分からない。
どうしたらいいの、どうすればいいの!
「…1人に、しないでよ……零っ」
涙と嗚咽の間で絞り出されては消える言葉。
今はどんな言葉も彼には届かない…届けられない。
ひとしきり泣いただろうか。
もう、これ以上は涙が出ないと思ったかもしれない。
フラリと立ち上がる。酸欠からか、フラフラしてるけど……
「……行かなくちゃ、見つけないと…一緒に、帰るんだから」
スレイヤーカードから取り出した日本刀を片手にフラリと校舎を後にする。
バベルの鎖で見つかりっこないのは、冷静になれば当たり前だけど、そんな事は考えられなかった。
ただただ、じっとしていられなくて飛び出してた。
何処を歩いたのか分からない。ひとしきり街を彷徨って、気が付けば辺りは暗くなっていた。
家に戻る気力もなくて、また彷徨い歩く。
……失うのが怖くて……
私が変わってあげられたら、どんなに良かっただろう
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プロフィール
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葛葉・有栖
年齢:
29
性別:
女性
誕生日:
1995/09/16
職業:
武蔵坂学園所属灼滅者
自己紹介:
葛葉・有栖(d00843)
TW4「サイキックハーツ」のキャラ。
ファイアブラッド×殺人鬼の18歳
今は日本刀使い
========================= このブログ内の作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する
『サイキックハーツ』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注した葛葉・有栖(d00843)に、
著作権は各絵師様に、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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